過去に辛い体験をしてきて自己否定などが強い人が幸せな願望を引き寄せるには、メンタルブロックの解放や潜在意識のクレンジングが必要だという意見と、クレンジングは必要ないという意見に分かれています。
例えば、誰かを恨んでいたとします。
クレンジング必要派
人を恨んでいたままで願望を叶えようとしても、心の奥では人を恨んでいる感情が邪魔して自分を好きになれない、自分に幸せになることを許可できない。だからまず解放して許せるか気にならないようになることが必要。
クレンジング不要派
人を恨んでいようが自己否定や罪悪感があろうが、そのことと願望を叶えて幸せになることは関係ない、今すぐ願望を叶えて幸せになることを許可、選択すればよい。否定的な信念を持っていても叶うと自分がそう決めればそれが法則として適用されるのだから。
どちらも正しく、どちらでも"自分の本願を叶えて幸せになる"ことは達成可能です。
そのうえで、クレンジングが必要かどうかは人それぞれです。
識者の言う必要、必要ないにとらわれないでください。自分がどうであるかです。
あなたがもし、どんなトラウマがあっても、罪悪感や劣等感を持っていても、"今すぐ願望を叶えて幸せになっても良い"と許可することができるのであれば、クレンジングは一切考えず、今すぐ"願望が叶って幸せな自分"になればよい、ということです。
しかし、過去のトラウマや過去の辛い体験による否定的な感情や自己否定、劣等感、罪悪感などあり自分が大嫌い、という状態で「あなたはこの瞬間に願望を叶えて幸せになって良いのです」と言われても、すんなり許可できる人はなかなかいないと思います。
そのような人は、クレンジング系のメソッドや自愛をすることで、自分を許し、愛せるようになることで自分の幸せを許可できるようになるというやり方が効果的です。
僕は、過去の辛い体験により持ってしまったネガティブな信念を持ちながら、願望を叶えて良いと許可を出すことはとても無理でしたので、クレンジングメソッドを行いながら徐々に自分を受け入れて好きになることで幸せや願望を叶えることを許可しながらおこなってきました。
既にある、既に叶っている、愛しかありません、今すぐ願望を叶えて良い、幸せになってよいと言われても…
・どうしてもネガティブな信念に引っ張られて願望が叶うなんて思えない
・様々な否定的な感情が湧いてきて苦しい
・ネガティブな感情が湧いてきて幸せなんて選べない
・過去に上手く行かなかった体験から、とても叶うなんて思えない
・他人や自分を責める気持ちが湧いてきて願望どころじゃない
そのような人は、クレンジング系のメソッドを行って、ちゃんと過去と向き合って納得、許容していくことで幸せになることや願望を叶えて幸せになることを許可できるようになっていくのがよいです。
僕は今までのネガティブで否定的な自分から瞬時に願望が叶った状態の許可なんてできませんでした。だからクレンジングを行ってブレーキを外すことで、だんだん自分に幸せや願望の成就を許可できるようになってきました。
クレンジングは、例えば人を恨んでいたとしたら必ず許さなければならないと思っている人がいますが、そうではありません。
クレンジングメソッドで、他人を許すということも可能ですし、
他人を恨んでいることを許せない自分を許す、ということもできますし、記憶の影響をなくすこともできますし、その体験から教訓や学びや気づきを得て、プラスの体験として変化させることも可能です。
例えば、過去に他人に酷いことをされた記憶があったとします。
今まではその記憶に「あいつのせいで自分の人生はボロボロにされた」という意味付けをしていたため、恨みの念を持ってしまいます。(そうすると潜在意識は、信念通り「あいつのせいで人生がボロボロ」という状態を再生し続けます)
許そうとしなくても、その体験から「あの人を反面教師として自分は人の痛みが分る優しい人になれた。乗り越えて成長することができた」といった何かの学びや気づきや教訓を受けて成長できたというように変化させることもできます。
すると記憶の内容は同じでも、ポジティブな意味付けになるので、許そうとしなくても無意識に許しのような状態が起こります。
クレンジングは無理にやるのではなく、メンタルブロックの強さや今の自分が納得できる範囲で納得できる方法でおこないます。
長年強いネガティブな感情を無意識にしまって見ぬふりをしていると様々な悪影響が出てくるので、何かしらで消化してしまうほうが良いです。
そうすることで 罪悪感や自己否定、自分を責めるような気持ちがなくなり、自分は幸せになっても良いって願望を叶えてもよいという許可が出せるようになってきます。
過去はもう存在しない、自由に引き寄せてよいといっても、やはり人間ですから、何らかの形で過去に折り合いを付けないと前に進めない事が多いです。
クレンジングは過去の自分(記憶)と決別して前に進むという宣言でもあるのです。
並行して過去に得られなかった愛情や肯定感などを自愛などで自分で補っていくことで、"今すぐ願望を叶えて幸せになって良い"と許可ができる自分になって行きます。
クレンジング沼にはまらないように注意
クレンジングを実践している人の中にはクレンジング沼にはまってしまって逆効果になってしまっている人もいます。
例えば、無意識では人と深く接することを恐れているのに、欲求から恋人がほしいという願望を持つことなどです。
願望が叶ってしまうことに無意識で抵抗や恐れを感じているため、まだあれが足りない、これがあるからダメなんだと次々にクレンジング対象を作り出してしまいます。
よく、こんな夢や目標を叶えたいといいつつ、あれが足りない、まだ準備ができていないと、何年も勉強や準備ばかりして行動しない人がいますがそれと一緒です。
クレンジングが目的になってしまっているんですね。
まだ足りないと思えば思うほど、引き寄せが働いて足りないと感じる状況、クレンジングの対象が作られます。
潜在意識は、信じているとおりに願望を叶えるには足りないという状況を引き寄せ、もっとクレンジングしなきゃと沼にはまってしまいます。
クレンジングは"既に叶っている"を前提にしてやることが大切
× 願望が叶っていない自分 → ブロックを解放しないと叶わない → クレンジング → 願望が叶ってないという状態
○ 願望が叶っている自分 → 妨げている物を解放しよう → クレンジング → 願望が叶っている状態になる
願望が叶っていない自分で、「願望を叶えたい(=願望は叶っていません)、そのためにはクレンジングだ」「願望が叶わないのはブロックのせいだ、だから解放しないと」とやってしまうと、信念通り"叶っていない状態"が叶ってしまいますし、クレンジングがうまくいかないことが多いです。
まず、絶対に願望を叶えるという意図を持つ、すると潜在意識が願望が叶うことを妨げている信念などを教えてくれるので、それを解放するという感覚です。
クレンジングは、"既にある"の視点から逆算的に行うことが大切です。
”願望が叶った状態の自分"が前提で、叶った状態になるのを妨げになっているものがクレンジング対象になっていくということです。
例えば、東京から大阪に行こうとするとします。
大阪に既にいくという意図を持つ、というところからスタートします。既に大阪に着いている自分が前提です。
潜在意識に、大阪に行くには何が必要?今の自分と何が違う?何が足りないの?という問いかけをします。すると、潜在意識が妨げているもの、足りないもの、必要なものを教えてくれます。
すぐには出てこないかもしれませんが、何日もしてから何かの拍子に思いついたり、記事に目が止ったり、感情が表に出たり、記憶が甦ったりして何かのシグナルがあります。
妨げるような信念、過去の記憶をクレンジングします。
大阪になんてとても行けるわけがない
どこにあるのか分からない
自分には大阪に行く資格がない
自分は東京から出ることができない人間だ
今までダメだったからまたダメに決まっている
以前大阪に行こうとしたら酷い目にあった
このような信念を手放して書き換えます。書き換えがうまくいかない場合は、その信念の元になっている記憶を処置します。
様々なクレンジングのやり方は別の記事で紹介しています。
抵抗となっている信念を手放し、既に大阪にいる状態になれば、大阪に行くために必要な情報、スキル、人などを潜在意識が勝手に引き寄せてきてくれます。
大阪はどこにあって、電車と新幹線でこうやって行けば行けるのか、いくらかかるのかという情報、必要なお金、案内してくれる人などが引き寄せられます。
「ちょうど車で大阪に行くんですけど乗せていってあげましょうか?」という人が現れたりします。
あなたがお金や恋愛などの願望を叶えるのも全く一緒です。